2009年11月16日月曜日

サティシュクマールさん 土と心と社会


















先週末、鎌倉と葉山でサティシュクマールさんの講演会がありました。
素敵な人だとは聞いていましたが、
小さくてピュアなのに、何だか楽しい素敵な気分を思いっきり醸し出している人だな〜
というのが、最初の印象でした。
誘えば一緒に鬼ごっこもやってくれそうな。。。

さてさて、サティシュクマールさんは以前はベジタリアンで知られるジャイナ教のお坊さんでしたが、ガンジーの非暴力と自立の精神に共鳴し、還俗したのです。そして、ヨーロッパとアメリカ、東京〜広島間を無銭で核兵器放棄を説きながら平和巡礼をしました。その後は、イギリスに定住し、自給自足に近い生活を始める。地域の声から小さな学校「シューマッハカレッジ」を作り、エコロジー&スピリチャル雑誌のリサージェンスの編集長をしています。

「みんなアーティストであるし、そうあるべき」
「エゴからエコロジーへ」
「食べ物がココロを変える」

沢山の素敵なヒントやインスピレーションをいただきました。

普段、思っている事を質問してみました。
「家族と食事をするとき、私が食べれない物があってそれを告げると母が悲しい顔をします。
私はどうしてお肉を食べないのか、を伝えても理解ができないため、私はただのわがままな娘になっている様です。作ってもらった事を感謝したいし、尊重したいけれど、食べたくないのです。どうしたら、平和的に解決できるか方法が知りたいのです。」

世間では、ご先祖様を敬う意味で少しでも良いから食べなさい。とアドバイスされることが多いので、サティシュさんからも同じ言葉を聞かされるかもしれないと思っていました。
すると、サティシュさんは、そういった革命的な出来事は大切なことだから、と元気づけてくれた上で、具体的なアドバイスを力強い言葉で下さりました。
「優しくて甘い感謝の言葉を一生懸命浴びせて、ビシャビシャに濡れてしまうくらい沢山述べてから、断りなさい。」と。
そして、鎌倉ベジカルチャーmapは本当に素晴らしいと褒めてくださいました。

いつもの私は、家族から食べ物の事で言われてしまうとしばらくは頑張って感謝の意を述べていたのですが、必ず最後には戦闘態勢に入っていました。

環境と食のバランスのことや牛がどのような虐待を受けて育ち食卓に来ているか、あらゆる不自然な食の事情、など話しても絶対わかってもらえず、聞くことさえ拒否され、どうしてこんな簡単なことが理解できないんだろう?
どうして逆に怒られてしまうのだろう?
私は、家族の健康を思って伝えているというのに!

など、色々な思いが体中を駆け巡っていました。

でも、こういった大切なことは戦闘態勢では聞いてくれないどころか、逆に相手がかたくなになってしまう様です。
家族に限らず、友人や知人、飲食店のスタッフさんにも同じことが言えます。

本当に伝えたい、だから感謝の言葉をビシャビシャに濡れてしまうくらい浴びせてお互いハッピーになってから、お話しすればいい。

なるほど。。。スッキリでした。
何よりも私の気持ちを理解してくれ、否定せずに、認めてくれたことが嬉しかった。

それどころか、これからも頑張っていく勇気をいただきました。


最後に最初の写真は、地産池消弁当です。葉山在住のお二人の作です。
全部地元産の食材で作ったそうです。
竹の皮に包まれたお弁当だけでも嬉しい処ですが、開けて感動、食べてもっと感動でした。

二人のチラシを貰ったのに見つからず・・・わかったらアップします。
この前書いたシネマアミーゴの週代わりシェフを担当しているみたいです。
たしか火曜と金&土曜だったかしら?





2 件のコメント:

葉山在住(肉も好き) さんのコメント...

私はベジ料理は好きですが、肉も大好きです。

私の周囲には、健康や体質的な理由、そして宗教的な理由でベジな人が多くいます。一緒に食事をするときは、ベジメニューを選択します。彼らは私が肉を食べることを否定しませんし、非難もしません。私は彼らと友好的な関係を続けています。しかし、ある種の宗教じみたベジな方々には辟易しています。彼らは肉食を否定しています。

肉食の否定はナンセンスです。世界で食生活を選択できるのは、先進国の中流以上です。それに、植物はよくて動物だめ、というのは、人間が考えた命のランク付けです。これはキリスト教などの一神教の特徴でもあり、古来からの日本の宗教観をはじめとする多神教とは異なります。ストレートに言えば、命のランク付けは人間の思い上がりにすぎません。

個人的な問題に立ち入るようで恐縮ですが、あなたがご両親の価値観を否定して肉を食べない、ということでは、いくら感謝の言葉を並べても衝突は避けられないでしょう。「ありがとう、でもあなたは間違ってる」では、感謝の言葉を軽蔑で否定しています。

お勧めするのは「ありがとう、でも私は違う生き方をしています」です。あなたがベジを選択するのは自由です。ですが、肉を食べるあなたの家族や友達を尊重してあげてください。

厚かましいコメントですいません。

Yoshiko さんのコメント...

お返事がものすごく遅くなってしまい本当に申し訳ございません!

あれからかなり状況が変わったのですが、いつでも変わらないことは「お肉を食べる事は本人にとってとても喜ぶべき出来事だからとても良いことだ」と思っています。

両親の価値観を今まで一度も否定したことはありません。私がどうして食べられないのかを説明することはしました、
私は母がどんな思いで食事を作ってくれるのかよく知っているし、そのことに対してとても感謝しています。
葉山在住さんが「食べないということ否定になる」というのはちょっと解せません。 両親の価値観を否定しているということもよく理解できません。 その点を詳しく教えて頂けると嬉しいです。

私は別にキリスト教や西洋の影響を受けてこういう食生活をはじめたのではありませんよ。 どの宗教もとても良いと思いますが、特定の宗教にどっぷり浸かっている訳ではありません。 (一部の宗教でそういう食べ方の指針をしているのには深い理由があると思っています。)