2010年6月3日木曜日

6/5は、世界環境デー

あさって6/5は世界環境デー。

地球温暖化のこと。世界の食量不足のこと。
解決するためにできるささやかなこと。

それは、「食」を選択するということ。

毎日食べている私たちは、地球に優しい食を選ばない限り、確実に毎日地球に負担を加え続けてしまっています。

地球に優しい食とは・・・

まず第一に、運搬やパッケージにかかる負担を減らすため、地元のもの、なるべく近くのものを選んで購入すること。 なおかつ、旬のもの、路地栽培のものを購入すること、自分で育てたものを食すのはなおさら良いことです。

そして、肉や大きな魚を食べる量を減らすこと。
家畜が育って肉になるまでに食べる餌は世界中から輸入し合い、家畜が育つまでに何倍もの穀物を消費しています。 例えば、1人が牛肉を食べる事を止めれば何十人分の食事を用意することができると言われていて、
マグロや鰹を養殖するのに、魚群探知機で見つけた魚の群れを根こそぎ捕獲し、エネルギーを使って運搬して養殖魚に大量に与えている。 天然魚自体は、この10年くらい激減していて後50年で絶滅してしまうと言われています。

もう一つ、少食。
食べる量を減らす事、外食時に無駄に注文をしないこと。
作った食べ物をゴミにしない努力をする。 日本の飲食店の出している残飯は世界一。
世界(特にアフリカや南米)の食糧難は日本の飲食店業界が出す残飯で解決できる。

日本に住む人たちが食に対するあり方を改めれば、世界の食料事情、地球環境をかなり変えることができる。

そういったことがあって、国連の発表でも「肉食を減らし穀物や野菜を中心にした食事法は環境問題を解決する効果的な手段」としている考えがあります。日本では、報道されていないから知られていないけれど海外では良く知られている研究結果です。

ベジタリアンでなくとも、日本人が古くから食べてきた日本の伝統食、一汁一菜、ご飯と漬物、味噌汁、小魚・・・そんな、食べ方を復活させれば、世界や地球にかけている負担をものすごい割合で減らす事ができて、感謝さえしてもらえると思うのです。

環境デー、1日でもいいから肉食を控え、少食を心掛けませんか?



参考:VEGE STYLE BOOK かまくら菜食シンポジウム講話録 スローフードと「しないこと」(辻信一)




5 件のコメント:

葉山在住 さんのコメント...

> 国連の発表でも「ベジタリアンが食べている食事法は環境問題を解決する手本」としている考えがあります。

この国連(FAO?)発表のソースってご存知ですか?
色々と探しているのですが見つからなくて。

Yoshiko さんのコメント...

どちらもUKの新聞です。イギリスのベジタリアン協会の情報から見つけました。

http://www.unep.org/Documents.Multilingual/Default.asp?DocumentID=628&ArticleID=6595&l=en&t=long

http://www.guardian.co.uk/environment/2010/jun/02/un-report-meat-free-diet

葉山在住 さんのコメント...

うーん。このUNEPの発表を読むと、確かに「畜産はCO2排出量が多く、環境を配慮してタンパク質の摂取は畜産から野菜ベースに移行を求める」とありますが、直接ベジを推奨すると取るには勇み足かと思います。

エコの是非に関する議論もそうですが、こういった勇み足から揚げ足を取られ、本来の趣旨から外れたところで非難されるのは不幸なことです。

単純に「ベジタリアンが食べている食事法は環境問題を解決する手本」という意見も自画自賛すぎて、非ベジな人に不必要に嫌悪感をもたれてしまいます。世界中の大豆アレルギーの人が、環境問題の解決を妨げているとは思えませんし。

Yoshiko さんのコメント...

そうかもしれません。
ベジタリアンが食べている食事法は環境問題を解決する手本というのは書き過ぎかもしれません。

嫌悪感を抱くきっかけになってしまったら本当に申し訳ありません。

少し、文章を訂正させて頂きますが、それに似た流れがある事は伝わったのではないでしょうか? その点については間違っていないと思います。

ご指摘ありがとうございました。

葉山在住 さんのコメント...

丁寧なフォローありがとうございます。

ベジもエコも、時々不十分な科学的根拠で宗教じみた運動に発展しがちになることを危惧しています。

ベジは選択できるライフスタイルです。すべての人がベジだけで生きていけません。アレルギーもありますが、世界には野菜や穀物が取れにくい地域が多くあります。

一方、エコはすべての人が気にかけることができます。ベジタリアンからのエコに対する貢献は可能ですが、逆方向にすると排他的になる訳です。
国連の発表(というよりUNEPのAchim Steinerさんの発言)は、その辺りに気を使っていることが読み取れます。

ついでに、

> 世界(特にアフリカや南米)の食糧難は日本の飲食店業界が出す残飯で解決できる。

残念ながら解決できません。
日本国内の食料需要が減るだけで、影響があっても一部で生産量が減少するだけです。食糧難の地域に配分される量は変わらないか、逆に減少するでしょう。

ちなみに食糧難の克服手段のひとつに、遺伝子組み換え作物があります。